TopRSS管理
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


→「古音」 HP
[--/--/-- --:--] | スポンサー広告 | page top
製墨
月曜日何気に夕刊を見ていると、『凄腕つとめにん』というコーナーに目が留まりました。
以前奈良に住んでいるときに勤めていた製墨会社の職人さんが紹介されていたのです。

その人は生産部墨木型彫刻担当のYさんで、書道用固形墨の木型を作っています。
墨は菜種油等の植物油から取った煤に膠と香料を混ぜて、パン生地のように柔らかく練ったものを職人さんがさらに練って木型に入れて作っています(型入れといいます)。

Yさんは今では僅か一人になった外部の木型職人さんのもとで修行し、社員初の木型彫刻係になったのです。
とても研究熱心な方で道具も自前で工夫し、刃先が0.2ミリの彫刻刀を使うのですが、150本以上あるそうです。


墨はとても奥が深く、驚くほど労力と時間と様々な工程を経て商品になるのですが、どうやって作られるのか、原料は何か案外知られていないことがとても残念です。
全て機械で作っていると思っている方が多いようで(機械で作った墨もありますが)、自分も過去にテレビで見たことはあったのですが、原料は何かなんて興味を持ったことはありませんでした。
これは是非世の中の人に知ってもらいたい!と思っていました。まるで生活雑貨店のオーナーが手づくり品の良さを知ってもらいたい、広めたい、というのと似ているような・・・。

僕は辞めるまでの僅か数年でしたが、型入れをさせてもらいました。
墨も陶芸も自然の材料を使うのでとても似ているように感じました。
粘土にはロクロ引きしやすい土や腰のない扱いにくい土があるように、煤や膠にも個性があり、季節や気温・湿気も大きく影響します。
昨日は出来たのに今日は出来ない、思うようにいかない、ということがよくあるのです。

僕はあくまで陶芸が本業、と思って働いていましたが、他の職人さんはものすごいプロ根性とプライドを持った方ばかりで、そんな姿を間近で見られたことはとても良かったですし、奈良の伝統産業である製墨に係われたことはとても貴重で財産になりました。自分は幸せ者だ、とまで思ってるんです。

ただこの仕事は想像以上に激務で毎日体が悲鳴を上げてました。帰宅してから陶芸するなんてとても無理でしたのでどちらが本業か分からなくなってました。
収入は安定するので安心でしたが、このままではまずい、と思っていた頃におなおと出会いました。

もしおなおと出会ってなければ…そしてこの家と出会わなければ…間違いなくまだこの会社を辞めてなかったでしょう。
てことは陶芸は趣味!?

こちらで製墨の様子が御覧になれます。 →



10月から春まで工場見学が出来るそうなので書道に興味がある方もない方も是非!   


                               (おしん)








→「古音」 HP
スポンサーサイト
[2010/09/30 18:16] | つれづれごと | トラックバック(0) | コメント(10) | page top
| ホーム | 次のページ>>
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。